Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ホムンクルス 山本英夫

 新宿西口公園と新宿西口の高層ビル群の間の車中で生活しているスーツホームレスの名越進は、以前は外資系金融会社のエリートだったが、今は落ちぶれてその日の暮らしにも困窮していた。

 名越は、田舎出身で訛りがあり、顔を整形手術してもとの自分とは別人となり、一時は栄光を掴みかけたが、今は浮浪者になり果てていたが、完全なホームレスになることも拒んでいた。

 そこに医者を父に持つ医学部学生の伊藤学が、名越にトレパネーション手術を70万円で受けないかと話を持ちかけてくる。

 トレパネーション手術とは、頭蓋骨の額の部分に人工的に穴を開ける手術で、頭蓋骨で抑え込まれている人間の脳を活性化させる手術のことだった。
 額に穴を開けられた名越は、やがて道行く人々を左目だけで見たときに、それぞれの人が薄っぺらかったり、ロボットのようだったり、砂の塊や水槽のようだったり、不思議な怪物に見えることに気がつく。

 その姿は、時としてその相手の深層意識を具現化したものであったり、あるいは名越自身の深層心理の象徴であったりした。

 当初名越は、自分自身を左目で見た場合、まともな普通の人間として自分を認識していた。
 しかし、色々な相手のホムンクルスの姿を追求し、人としての関わりを持つうちに、逆に相手の姿に自らが染まってしまうことに気づく。

 人間の深層心理を一種異様な姿で表現する手法が斬新で興味深い漫画です。
 最初は、それぞれの人のトラウマを解放して問題を解決していくストーリー展開でしたが、最近は、名越自身の内面の葛藤を追求してゆくような話に変化してきています。

 なおホムンクルスという言葉には、錬金術で生み出した人口生命体といったような意味があります。

 山本英夫のその他の作品には、「SHEEP」、「おカマ白書」、「のぞき屋」、「新・のぞき屋」、「殺し屋1」などがあります。

ホムンクルス



おカマ白書



のぞき屋



新・のぞき屋



殺し屋1



Appendix

スポンサードリンク

お気に入りに追加

最近の記事

人気ブログランキング

スポンサードリンク

大手のエステ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。